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山崎直子、武田清子、ニーバーの言葉 [その他]

 朝日新聞、2012年9月23日(日曜日)の「朝日求人」のページ

 山崎直子が語る仕事 4 「予測できないことも、人生の一部」「抱え込まない勇気」

 さまざまな分野の担当者が集まるプロジェクトでは、担当者それぞれの立場があってお互いに引かないことがある。譲れるところは譲りつつ、必要なところは妥協せずに、解を見つけていかなければならない。もし無理をして妥協したら、その先にミスが起きる。抱え込まない勇気が必要だ。

 というようなことで、引き合いに出されているのが、ラインホールド・ニーバーの言葉。

 これについては、すでにブログに書いていた。 →「ニーバーの祈り」

 ただ、今回引用されているニーバーの言葉は、出典が明確に記されていて、「『義と憐れみ――祈りと説教』梶原寿訳から」と記されている。この本は、新教出版社から1975年に出たもの。


 この「ニーバーの祈り」は、朝日新聞2012年4月28日(土)夕刊の「ニッポン人脈記 あの頃アメリカ」第18回でも、思想史家(しかし、わたしのイメージでは、「家」というよりは「研究者」とか「学者」という方がふさわしいように思う)武田清子の恩師としてラインホルド・ニーバーが紹介された中で、「平静を求める祈り」として引用されている。

 この記事中のエピソードの一つ: 武田清子がオリベット大学で学んだ頃、足袋を見たアメリカ人が「日本人は足の指が2本なのか」と聞いてきた。

 武田清子は、「日米交換船」で帰国。同船者に、鶴見俊輔、鶴見和子(この二人は姉弟)、都留重人(経済学者)がいる。そのあたりの話を詳しく記録したものに、鶴見俊輔、加藤典洋、黒川創、『日米交換船』、新潮社、2006年。

 「この人たちの後の足跡を思えば、アメリカが戦後日本に与えた影響のほどがわかる。・・・〔しかし〕民主主義がアメリカから与えられただけのものとは思わない。大正デモクラシーの下地があった。主導した吉野作造はクリスチャンである。」

 「日本のキリスト教徒は人口の1%を超えたことがない。「1%でも、周辺に影響を与えるだけのものがあればいいのです。その浸透力を持ち得ているかどうか」」が肝要である。

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