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新約でのギリシア文学の引用(1) [聖書と釈義]

ネストレの巻末のLoci Citati vel Allegatiに、新約の中で、旧約その他の文書から引用されている言葉の箇所がまとめられている。

そこには、旧約聖書と旧約外典偽典からの引用箇所の他、古代ギリシア文学などからの引用もまとめられている。

Loci Citati vel Allegatiは、ネストレ26版からある(ネストレ25版(わたしが見たハンディ版)は旧約からの引用のみ)。

ところが、ギリシア文学からの引用として挙げられている箇所は26版、27版、28版それぞれで異なる。

そこで、それぞれの版に掲載されている箇所を挙げる。

その際、ネストレでは著者のアルファベット順に記されているが、ここでは聖書の順で記す。


1.ネストレ26版
ギリシア文学からの引用は7箇所、不明6箇所。
  使徒17:28
  使徒20:35
  使徒26:14(×2)
  一コリント15:33
  テトス1:12
  二ペトロ2:22

不明が、
  ヨハネ7:38
  一コリント9:10
  二コリント4:6
  エフェソ5:14
  一テモテ5:18
  ヤコブ4:5
(これらのうち、一コリント9:10と一テモテ5:18は斜体で記されていて、何かの直接的な引用とされている)


2.ネストレ27版
ギリシアの文学からの引用は5箇所、不明6箇所。
  使徒17:28
  使徒26:14
  一コリント15:33
  テトス1:12
  二ペトロ2:22

不明が、
  ヨハネ7:38
  一コリント9:10
  二コリント4:6
  エフェソ5:14
  一テモテ5:18
  ヤコブ4:5
(26版同様、これらのうち、一コリント9:10と一テモテ5:18は斜体で記されている)

※ネストレ26版と比較して、使徒20:35がなくなったのと、使徒26:14が一つになった。その他は同一。


3.ネストレ28版
ギリシア文学からの引用は、4箇所。不明の記載はない。
  使徒17:28
  使徒26:14
  一コリント15:33
  二ペトロ2:22

※ネストレ27版と比較して、テトス1:12がなくなった。不明の記載もなくなった。


「新約でのギリシア文学の引用」
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