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ヴァルター・リュティ [書籍紹介・リスト]

ヴァルター・リュティ(Walter Lüthi, 1901.1.5 - 1982.9.3)

今年の9月3日でリュティ没後30年。

(ちなみに、2012年9月3日はドラえもん生誕マイナス100周年だっ。)


1.邦訳リスト

 邦訳出版リストは、野崎卓道(のざき・たかみち)訳、『祝福される人々 山上の説教講解』、新教出版社、2009年。の「訳者あとがき」にある。

 ただし、次のものが抜けている。

 井上良雄編訳、『我は初めなり、終わりなり』(新教新書43)、新教出版社、1960年。

2.生 涯

 リュティの生涯についても、野崎卓道訳『祝福される人々 山上の説教講解』の「訳者あとがき」に記されている。

 その中から、面白いエピソードを一つ。

 牧師になっていたリュティが、祭りの時に友人たちとビールを飲んでいたら、リュティを知っているある女性教師が、牧師がビールを注文するとは何事かと咎めた。彼女は断固たる禁酒主義者であった。リュティはこの女性と結婚した。

3.祈祷会での学び

 訳者は、自身の教会の聖書研究祈祷会で9回に分けてリュティの『祝福される人々 山上の説教講解』を学んだとのこと(「訳者あとがき」、p.168)。

 ちょうど私も祈祷会で「山上の説教」の「幸い章句」をじっくり取り上げようと考えていたので、この訳者の言葉に惹かれて、この本をテキストにしてみた。

 ところが、いきなりこの本を読んではちょっと消化しきれない。そこで、この本を祈祷会の出席者皆で読む前に、例えばマタイ5:3では、旧約から「貧しい」とはどういうことか、新約では「貧しい」とはどういう意味か、「天の国」とはどういうことかなどを、聖書箇所を多く挙げて整理しつつ確認していった。

 そうしたら、1節を学ぶのに一月以上かかり、祈祷会30回を超えてまだ「幸い章句」を続けている。


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