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自然災害の意味(2) [信仰]

(2)「神の国」を待ち望む

 自然災害に意味も理由もないならば、ただ諦めるしかないのでしょうか。いえ、わたしたちは神の国を見つめます。

 神の国には、死も罪も悪もなく、いかなる苦難も悩み悲しみもありません。神の国で、それらは一切存在することができません。自然災害も同じです。被造物の不完全さは神の御心に反するものですから、自然災害すら神の国には存在しません。

 それゆえわたしたちは、自然災害を通して、あらためて神の国に思いを向け、神の国を願い求めます。わたしたちは、主イエスが「こう祈りなさい」と教えてくださった「主の祈り」を祈る中で、「御国を来たらせたまえ」と常に神の国を祈り求め続けていきます。自然災害に見舞われたとき、わたしたちは、いつも御国を求める祈りを祈っていることをあらためて確認し、なおも切に神の国を求めていきます。

 ただし、神の国はまだ到来していません。したがって、苦難や自然災害は世から完全に消え去ったわけではありません。しかし、十字架と復活のイエス・キリストが世に来られたことによって、神の国の到来が既に始まっています。わたしたちは、このキリストに結ばれて、神の国が完全に到来する前に、その恵みをいただきます。こうしてわたしたちは、神の国の到来の確かさのうちに、神の国を待ち望んでいきます。

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