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旧約聖書の人口調査と礼拝出席者数のカウント [教会]

1.イスラエルの民が約束の地カナンに入る前に、人口が調査された。まず、エジプトを出て2年目に人口調査が行われた(民数記1~4章)が、その後40年間荒れ野をさまようことになったため(14:34)、40年目に再び人口調査が行われた(26章)。人口調査の目的は、約束の地で平等に土地を分配するためであった(26:53~56、33:53~54)。すべての者が等しく神から嗣業の土地を与えられるのである。

2.第一回人口調査の結果は1:46、2:32。第二回は26:51(いずれもレビ人を除く20歳以上の男子の総数)。60万という誇張された数は、大いなる民とするというアブラハムら族長たちに示された神の約束が、約束の地に入る時に至って成就していることを表している。

3.これとは別に、旧約聖書の中の重要な人口調査として、ダビデが行ったサムエル記下24章があるが、そこでは、人口を知ることは、主が民の数を星のように増やしてくださることに逆らう罪であった(歴代誌上27:23~24参照)。

4.クリスチャン人口は、不在会員とか他住会員などもあって、正確には計りきれない。教会によって会員数の数え方も異なる。それゆえ、クリスチャン人口や教会員数、礼拝出席者数の正確さや細かな増減にこだわっても意味がない。
それ以上に、ダビデの人口調査を通して教えられているように、主なる神が信じる者を夥しく起こしてくださり、すべての者が救いへと招かれていることに思いを向け、主に信頼して歩むことが重要である。
また、教会の規模や勢いの盛衰に一喜一憂するために礼拝出席者数や教会員数が調べられるのではなく、荒れ野での人口調査のように、すべての者が等しく御国の世継ぎとされていることを知るために、それらの統計が用いられるべきであろう。

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