ヘルマン、クライバー『聖書ガイドブック』 [書籍紹介・リスト]
S.ヘルマン、W.クライバー(泉治典、山本尚子訳)、『聖書ガイドブック――聖書全巻の成立と内容』、教文館、2000年、268頁、2000円+税。
この二人のコンビで書かれたものの邦訳に、『よくわかるイスラエル史』(樋口進訳、教文館、2003年)がある。
■ 目 次
「神の言葉としての聖書」(エドゥアルト・ローゼ) pp.7-44
「旧約聖書」(ジークフリート・ヘルマン) pp.45-169
「旧約聖書外典」(ジークフリート・ヘルマン) pp.171-215
「新約聖書」(ヴァルター・クライバー) pp.217-261
■ 特 徴
■ 結 論
この二人のコンビで書かれたものの邦訳に、『よくわかるイスラエル史』(樋口進訳、教文館、2003年)がある。
■ 目 次
「神の言葉としての聖書」(エドゥアルト・ローゼ) pp.7-44
「旧約聖書」(ジークフリート・ヘルマン) pp.45-169
「旧約聖書外典」(ジークフリート・ヘルマン) pp.171-215
「新約聖書」(ヴァルター・クライバー) pp.217-261
■ 特 徴
・原著はルター聖書に従っている。
・そのため外典もあるが、新共同訳聖書の続編に入っているエズラ記(ギリシア語)とエズラ記(ラテン語)はない。
・モーセ五書は各書ごとではなく、まとめてわずか10頁。そのくせ、JだEだPだDだと言った話をしている。
・12小預言書は各書ごとに取り上げている(それぞれ1~2ページ程度であるが)。
・新約は全部で50ページにも満たない。
・テサロニケは1と2を合わせて1ページちょっと。
・牧会書簡もまとめて1ページ。
■ 結 論
・各書ごとの概説としては、『はじめて読む人のための聖書ガイド』(日本聖書協会、2011年)の方が圧倒的によい。
・簡単な入門的なものとしては、A.グリューン(中道基夫、萩原佳奈子訳)『聖書入門』(キリスト新聞社、2013年)がある。
・というわけで、ヘルマン、クライバーの『聖書ガイドブック』は、今のわたしの関心からは、特に見る必要はないし、教会員に薦められるものでもない。『はじめて読む人のための聖書ガイド』の方が1200円+税で安いし。
・旧約聖書の各書について解説した本のリストは、以前の記事「旧約の各書の学び」にまとめてある。
タグ:入門書
2016-06-08 22:00