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四旬節、受難節、レント、大斎 [教会年間行事]

2016年は2月10日から3月26日まで、教会暦で、四旬節(しじゅんせつ)、受難節、レントとかいう期節(「季節」ではない)を過ごしている。
(いつを終わりの日とするかにも、いろいろあるようだが)

各教会でどの名称を使っているか、できるだけ正式なところがわかるように、その教会の文献で調査。


ハリストス正教会:大斎(おおものいみ)

別名で「四旬斎」(しじゅんさい)。

斎(ものいみ)とは、祭の準備として、食事の節制や熱心な祈祷が勧められる時のこと。

文献:ダビデ水口優明編著『正教会の手引』、日本ハリストス正教会教団全国宣教企画委員会、2004年。


カトリック:四旬節(しじゅんせつ)

文献:第二バチカン公会議『典礼憲章』109。


聖公会:大斎節(だいさいせつ)

文献:『祈祷書』、日本聖公会、1990年。


ルーテル教会:四旬節

文献:『ルーテル教会式文』第2版、2001年。


日本基督教団:四旬節

文献:『日本基督教団口語式文』。



というわけで、

四旬節
ラテン語Quadragesima(「第40の」の意、「クワドラゲシマ」と読む。こういうときは「・・・ジェシマ」ではない。)に従った伝統的な言い方。

レント
待降節をアドベントAdventと呼ぶのに対応して日本に定着したカタカナの名称。古期英語に基づく英語Lent。元来の意味は、日が長くなる春のこと。ちなみに、Adventの方は、ラテン語adventus(「到来、接近」の意)に由来した英語。

受難節
受難週や受難日とそろえた、分かりやすい通称的な言い方。

復活前節
イギリスのThe Joint Liturgical Group(JLG)の合同礼拝研究委員会が1967年に発表した"The Calendar and Lectionary"が、教会暦の区分に伝統的な言い方を採用せず、クリスマス、イースター、ペンテコステを中心に、降誕前第○○主日、とか復活前第○○主日、聖霊降臨後第○○主日などとした。

これにならって、日本基督教団の聖書日課編集委員会を中心とした研究委員会で、降誕前節、復活前節などとした。

文献:日本基督教団出版局聖書日課編集委員会編、『新しい教会暦と聖書日課――4年サイクル主日聖書日課を用いるために』、日本基督教団出版局、1999年、pp.82~86、115~116、149~150。

というわけで、復活前節という言い方は、伝統を無視してなんだか合理主義に流された言い方なので、採用するのはやめておきましょう。



結論:

イースター前の40日間(主日を除く)は、「四旬節」(しじゅんせつ)と言います。