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主要な神学者を紹介した最近の書 [書籍紹介・リスト]

最近似たような本が出ているのでまとめてみた。


R.A.クライン、C.ポルケ、M.ヴェンテ編(佐々木勝彦、佐々木悠、濱崎雅孝訳)、『キリスト教神学の主要著作』、教文館、2013年、444頁、4000円+税。

 オリゲネス『諸原理について』
 アウグスティヌス『三位一体論』
 アンセルムス『モノロギオン』『プロスロギオン』
 トマス『神学大全』
 M. ルター『大教理問答』
 J. カルヴァン『キリスト教綱要』
 Ph. メランヒトン『神学総覧(ロキ・コンムーネス)』
 J. ゲアハルト『神学総覧(ロキ・テオロギキ)』
 F. シュライアマハー『信仰論』
 E. トレルチ『キリスト教の絶対性』
 A. リッチュル『キリスト教への手引き』
 K. バルト『教会教義学』
 P. ティリッヒ『組織神学Ⅰ─Ⅲ』
 W. パネンベルク『組織神学Ⅰ─Ⅲ』
 R. ブルトマン『信仰と理解Ⅰ─Ⅳ』
 E. ユンゲル『世界の秘密としての神』
 D. ボンヘッファー『倫理学』
 J. モルトマン『希望の神学』

18人の神学者の主要著作を紹介。


F.W.グラーフ編(片柳榮一監訳)、『キリスト教の主要神学者 上――テルトゥリアヌスからカルヴァンまで』、教文館、2014年、374頁、3900円+税。

 マルキオン
 カルタゴのテルトゥリアヌス
 オリゲネス
 ニュッサのグレゴリオス
 アウグスティヌス
 カンタベリーのアンセルムス
 クレルヴォーのベルナール
 トマス・アクィナス
 マイスター・エックハルト
 ヨハネス・ドゥンス・スコトゥス
 オッカムのウィリアム
 グレゴリオス・パラマス
 ジョン・ウィクリフ
 マルティン・ルター
 ジャン・カルヴァン
 ロベルト・ベラルミーノ

 F.W.グラーフ編(安酸敏眞監訳)、『キリスト教の主要神学者 下――リシャール・シモンからカール・ラーナーまで』、教文館、2014、416頁、4200円+税。

 ヨハン・ゲアハルト
 リシャール・シモン
 フィリップ・ヤーコプ・シュペーナー
 ヨハン・ヨアヒム・シュパルディング
 フリードリヒ・シュライアマハー
 ヨゼフ・クロイトゲン
 セーレン・キルケゴール
 ユリウス・ヴェルハウゼン
 アドルフ・フォン・ハルナック
 アルフレッド・ロワジー
 エルンスト・トレルチ
 ルドルフ・ブルトマン
 パウル・ティリッヒ
 カール・バルト
 ラインホールド・ニーバー
 H. リチャード・ニーバー
 カール・ラーナー

知らない神学者も出てくるし、両方揃えると8100円もする。


ハンス・キュンク(片山寛訳)、『キリスト教思想の形成者たち――パウロからカール・バルトまで』、新教出版社、2014年、350頁、2900円+税。

 パウロ
 オリゲネス
 アウグスティヌス
 トマス・アクィナス
 マルチン・ルター
 フリードリヒ・シュライエルマッハー
 カール・バルト

こちらはパウロから始める厳選した7人。

この7人は、一つの時代思想を生み出し、パラダイムを転換・交代させた思想家。

芦名定道による書評が、『本のひろば』2015年2月号、p.4-5にあり(pdf)



というわけで、

キュンクは厳選しすぎているし、グラーフのは多すぎるし、値も張るし、クライン・ポルケ・ヴェンテは神学者というよりも著作に焦点を当てているしで、いまのところ、これは、というものはない。



タグ:歴史 神学者
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