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日本現代文學全集・講談社版14 [書籍紹介・リスト]

内村鑑三、『日本現代文學全集・講談社版14 内村鑑三集 附 キリスト教文學』、講談社、1964。

編集は、伊藤整、亀井勝一郎、中村光夫、平野謙、山本健吉。

奥付には著者として内村鑑三しか記されていないが、内村鑑三集、植村正久集、新島襄集の三部から成る。


巻末にあるのは、

亀井勝一郎によるわずか6ページの「作品解説」、

大内三郎による「内村鑑三 キリスト教文學入門」と書いてありつつ、中身は内村鑑三と植村正久と新島襄の紹介(pp.410-419)

三者それぞれの年譜と参考文献。


1980年の増補改訂版があるのか?

なお、「豪華版」の『日本現代文学全集14』(1977年)は別シリーズ(北原白秋他)なので注意。


◆植村正久集の部分の目次

最初に、植村直筆の文字が付されている(p.208)
「主のめぐみ恆々朝の鮮なるごとし」(かなあ?) 「一千百十四年四月六日 植村正久」

以下、全部で52編を収録。


福音道志流部


(文学論)
今の文學
文學上の理想主義に付て一言す
基督教文學と佛教文學
宗教と文學
基督教との新聞雑誌及び其の記者
日本基督教の文學
同情ある基督教文學の必要
文藝界の好傾向

(西洋の文學)
詩人ブラウニング
ブラウニングの詩『カルシヽの書翰』
ブラウニングの宗教
畎畝の詩人ロベルト・ボルンズ
自然界の豫言者ウォルズウォルス
詩宗テニソン
テニソンと其の詩

(時論)
無主義の世界、無信の世界
實際と理想
不敬罪と基督教
宗教上の観察
基督教徒の社会問題
信用は進歩幸福の源なり
『武士道』

(人物評論)
福澤先生の諸行無常
王陽明の「立志」
新島襄
黒谷の上人

(主張)
日本評論の発行
福音週報の発刊に付き一言す
福音週報
福音新報
基督教の日本に對する使命
基督教と武士道
世界の日本
保守的反動と進歩の機縁
日本の文明
三種の愛國心
文明の相違――國家の生存
武士的家庭と基督教的家庭
吾らの社会問題
日本主義(?)
社会問題と基督教徒
日本の教育と基督教
日本人の短所
現代思想の缺點
大學の獨立
日本教育の缺點
他界心
日本に於る基督教の活動

(キリスト教)
基督と其の事業
傳道何の爲ぞ
國民は基督教を要する乎


巻末に、植村の年譜(鵜沼裕子作成、大内三郎閲)、植村の参考文献(鵜沼裕子編集、大内三郎閲)あり。



タグ:植村正久
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