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平和の政治思想史 [書籍紹介・リスト]

千葉眞編『平和の政治思想史』千葉眞編、『平和の政治思想史』(おうふう政治ライブラリー)、おうふう、2009年、379頁、3800円+税。


第1章 中世ヨーロッパにおける戦争と平和――ジョン・ウィクリフの正戦論を中心として(将棋面貴巳)
第2章 啓蒙の利害アプローチとヨーロッパの平和建設――サン・ピエールの『永久平和論』(押村高)
第3章 カントの永遠平和論とコスモポリタニズム(千葉眞)
第4章 近代日本における西洋平和思想の受容――カントとトスルトイを中心に(出原政雄)
第5章 内村鑑三の非戦論をめぐる一考察――精神史の視点から(村松晋)
第6章 矢内原忠雄の植民政策論と絶対平和論(眞壁仁)
第7章 ガンディの非暴力思想(田中収)
第8章 権力政治と平和主義――ジョン・デューイとアメリカ合衆国の知識人たち(井上弘貴)
第9章 平和主義とキリスト教現実主義――ラインホルド・ニーバー(植木献)
第10章 マーティン・ルーサー・キング牧師の平和思想(高橋康浩)
第11章 思想としての平和構築(片野淳彦)
第12章 現代政治理論における戦争と平和(萩原能久)
第13章 現代の平和主義(佐々木寛)

事項索引、人名索引あり。


政治思想史や政治理論の分野において、戦争と平和の問題はいつの時代にも喫緊の課題であるにもかかわらず、少数の例外を除いてこれまで十分に掘り下げられてこなかったことから、中世末期から現代に至るまでの平和の政治思想史の展開を辿りつつ、現代の平和について政治理論的に考察する。

全体に統一性をもたせるために、次の三点を念頭に執筆された。
(1)対象の思想家ないし事象において、平和と戦争について定義ないし必須の前提のようなものがあるとしたならば、それらを説明すること。
(2)対象の思想家ないし事象のなかに、現代の世界、東アジア、日本との接点、意義、有意性などがあるとしたらならば、それらを探求し、また明確化すること。
(3)結論部において章全体のメッセージを簡潔に記し、また自分なりの立場や姿勢を明確に浮き彫りにすること。
(千葉眞「序にかえて」、p.11-12、「あとがき」、p.367)



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