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岩波文庫『長崎版 どちりな きりしたん』 [書籍紹介・リスト]

岩波文庫『長崎版 どちりな きりしたん』海老沢有道校注、『長崎版どちりな きりしたん』岩波文庫33-032-1、岩波書店、1950、117+6頁。

重版の際に正誤表が挟まれている。

口絵:羅馬字綴「ドチリナ キリシタン」1592年(天正20年)天草刊 標紙

解題p.3~6。

洋語略解が巻末6頁に渡ってある。


この28-29頁に主の祈り(パアテル ノステルのオラシヨ)が出てくる。

改行なしで記されているが、適宜改行を入れて以下に記す。
てんにましますわれらが御おや
御名をたつとまれたまへ。
御代きたりたまへ。
てんにをひておぼしめすまゝなるごとく、ちにをひてもあらせたまへ。
われらが日々の御やしなひを今日われらにあたへたまへ。
われら人にゆるし申ごとく、われらがとがをゆるしたまへ。
われらをテンタサンにはなし玉ふ事なかれ。我等をけうあく(兇悪)よりのがしたまへ。
アメン。


ふりがなが、御名の御に「み」、御代に「みよ」、日々に「にちにち」、今日に「こんにち」と付けられている。

海老澤有道『日本の聖書――聖書和訳の歴史』講談社学術文庫906(1989年)の巻末付録にもあるが、そこでは、「ちにをひて」が「ちにをいて」に、「テンタサン」と「アメン」がひらがなになっている。


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