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ワーシップソング [音楽]

礼拝についての日本語の主要な文献の中で、ワーシップソングあるいはプレイズ・アンド・ワーシップ・スタイルの礼拝について、どう記述されているか。

1.『キリスト教礼拝・礼拝学事典』(日本基督教団出版局、2006年)
 プレイズ・アンド・ワーシップ・スタイルに関する項目はない。
 「礼拝の系譜」の項の中の、「福音派」のところで「プレイズ&ワーシップという直接神を賛美する歌もある」、「若者向けの賛美を踊りながらする礼拝もある」、「プレイズ&ワーシップを3、40分も歌い」という記述(執筆者:尾山令仁)と、「カリスマ運動」のところで「カリスマ運動の中で聖霊の導きによって作られている“スクリプチャー・ソング”や“ワーシップ・ソング”などを導入して歌う・・・。これらの賛美歌は、伝統的なそれよりも、人々の心を開放し、主に向かわせる不思議な力を持っている。」という記述(執筆者:手束正昭)があるだけである。まあ、「カリスマ運動」という章を設けただけでも画期的か。

2.J.F.ホワイト
 ホワイト(越川弘英訳)『キリスト教の礼拝』(日本基督教団出版局、2000年)には記述無し。せいぜいファニー・クロスビーまで(p.158f)。ホワイト(越川弘英訳)『キリスト教礼拝の歴史』(日本基督教団出版局、2002年)も、「第5章 近現代の礼拝」の中に「音楽」という節があるが、まったく言及無し。

 ホワイト(越川弘英監訳、プロテスタント礼拝史研究会訳)、『プロテスタント教会の礼拝――その伝統と展開』、日本基督教団出版局、2005年は持っていないのでわからない。

3.ポール・バスデン
 (越川弘英、坂下道朗訳)『現代の礼拝スタイル――その多様性と選択を考える』(キリスト新聞社、2008年)の第7章で、「プレイズ・アンド・ワーシップ・スタイルの礼拝」を17頁をさいて取り扱っている。このスタイルの礼拝の目的、聖書的根拠、歴史的先例として黒人の礼拝とペンテコステ派の礼拝、プレイズアンドワーシップスタイルの音楽、説教やサクラメント、礼拝順序の例、教会成長との関係、長所と短所、そして個人的見解。

4.いのちのことば社21世紀ブックレット24『新しい歌を主に歌え』
 副題:「礼拝と会衆讃美と讃美歌集の現在を探る」、2004年。
 この中で井上義、遠藤稔「岐路に立つ教会の歌――プロテスタント会衆讃美と礼拝の多様性をめぐって」と井上義「『会衆讃美の刷新』の二つの流れ――“Hymn EWxplosion”と“Praise & Worship”を中心に」の二つの論考がプレイズ・アンド・ワーシップ・スタイルの礼拝について扱っている。

5."The New Westminster Dictionary of Liturgy and Worship"
 『新しい歌を主に歌え』の中の井上義の論考の中で、英語圏における中型サイズの礼拝学辞典として確固たる地位を誇る"The New Westminster Dictionary of Liturgy and Worship"(Westminster/ John Knox Press)の2002年の第3版で、"Praise-And-Worship Movement"の項が新設されたと紹介されている。

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