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岩波文庫のルター [書籍紹介・リスト]

 岩波文庫のルターの著作は以下の4つ。いずれも著者名の表記は「マルティン・ルター」。

1.石原謙訳『キリスト者の自由・聖書への序言』(957、後に青808-1、1933初版、1934改訂版、1955新訳)。
 初版1933年は『基督者の自由 他三篇』のタイトルで957番。内容は、「基督者の自由について」(「について」が付いている)、「『ドイツ語新約聖書』序言」、「同 ロマ書の序言」、「同 ヤコブ書及びユダ書の序言」。
 改訂版1934年は、番号は同じ957番で、全体に渡って訳文が見直された。
 1955年新訳は『キリスト者の自由・聖書への序言』のタイトルで、番号は変わらず957番だが、内容は、「キリスト者の自由」、「聖書への序言」として「新約聖書への序言」、「聖パウロのローマ人にあたえた手紙への序言」、「詩篇への序言」になっている。つまり、これ以前のものの中の「ヤコブ書及びユダ書の序言」が「詩篇への序言」に替えられた。
 その後、増冊が繰り返されている。
 なお、巻末の解説は、『石原謙著作集 第6巻 宗教改革2』(岩波書店、1979)に収録されている。

2.吉村善夫訳『現世の主権について 他二篇』(5153-5154、後に青808-2、1954)。
 1977年第2刷は岩波文庫創刊50年記念復刊、1996年春リクエスト復刊。他二篇とは「軍人もまた祝福された階級に属し得るか」と「ドイツ全都市の市参事会員に対する勧告」。

3.吉村善夫訳『マリヤの讃歌 他1編』(古くは2651-2652、後に青808-3、1941)。
 1993年秋リクエスト復刊。吉村善夫訳「マリヤの讃歌」と石原謙、吉村善夫訳「死の準備についての説教」。

4.石原謙訳『信仰要義』(2001-2002、後に青808-4、1939)。
 1940年の再冊に際して訳文の「不穏当な箇所」や誤植などが訂正されている。少なくとも1984年に第12刷。「小教理問答書」「シュマルカルデン條項」「信仰條項の告白」「十戒の要義、信仰の要義、我等の父(主の祈)の要義」を収録。「信仰條項の告白」は、『キリストの聖餐禮を論ず、告白』("Vom Abendmahl Christi, Bekenntnis," 1528)の第三部とのこと。
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