SSブログ

成人祝福 [教会年間行事]

1.意 義

二十歳で成人することは日本の国が定めていることであるが、聖書でも、イスラエルの民は二十歳以上のものが戸籍に登録された(出30:12-14、38:26、民1:2-3、18-19、26:2-4など)。

社会的な責任が与えられるこの機会に、教会も青年たちが神を知る知識を深くし、社会生活における歩みの上に主の導きがあるように祈ることはよいことであろう。

2.いつ行うか

国が定める「成人の日」は、かつては1月15日であったが、法律が改正されいわゆる「ハッピーマンデー制度」の導入によって、2000年から1月の第二月曜となった。それに伴い、1月の第二月曜の前日の礼拝の中で成人祝福を行うとよいだろう。

ただし、大概は第二主日だが、1月1日が月曜日の年だけは第一主日になる(例えば2007年)。その場合、第一主日に行うか、第二主日にするかは迷うところだが、それぞれの教会の状況で決めることになる(聖餐もあって礼拝が長くならないか、新年礼拝としての特別な礼拝との兼ね合い、午後に新成人を招いた親睦会をするとなると役員会とかち合わないようにするとか)。

3.対 象

成人式を迎える教会員や教会学校卒業生をはじめ、普段は礼拝に出席していなくても、家族や親戚で成人する方を広く教会員に呼びかけてるとよい。

4.礼拝について

通常どおりの礼拝の中で成人祝福の時を持ってもよいが、普段礼拝出席のない新成人も招こうという場合には、若者向けにしたり、普段より伝道的な礼拝として工夫することもよいだろう。説教も青年・若者を意識した内容、語りを心がけ、礼拝の名称を「成人祝福礼拝」とすると、教会全体で成人を祝福しようという思いが高まる。

5.式 文

成人祝福の式文はないので自分で考える。というより、牧師同士で試みや工夫を共有し合いたい。

  1. ①「これから成人祝福式を行います。今年成人される方は、前へお出でください。あらかじめ申し出ておられない方でも、今日たまたま礼拝に出席されたという方も、今年成人される方はどうぞ前にお出でください。」
  2. ②序詞: 成人祝福の意義を語る。
  3. ③聖書: コヘレトの言葉12:1-2、ペトロの手紙一5:5-7、テモテへの手紙一4:12など。
  4. ④祈祷
  5. ⑤祝福: 一人ひとり名を呼び、「神さまの祝福がありますように」と祈る。あるいは、「アロンの祝福」でも。
  6. ⑥紹介: 教会員に一人ひとり紹介する。礼拝の中なので拍手はしない。最後に「主にあってよろしくお願いします」と言う。
  • 祈祷の参考例は『神の民の礼拝――カンバーランド長老キリスト教会礼拝書』(一麦出版社、2007年)のp.165。
  • 祝福の前の短い奨励の例は、吉岡光人「新成人祝福の祈り」in 『礼拝と音楽』No.140、2009冬号、pp.38-39。

6.プレゼント

礼拝後に再度紹介し、教会からプレゼントを差し上げる。そしてみんなで讃美歌21-403とか「君は愛されるために生まれた」とかを歌う。


nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。